わんわん!

好き勝手吠えてるだけ

「推し、燃ゆ」読了

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先日届いた瞬間、思わず「うるさい!」と毒づいてしまったはてなブログからのメールがこちら。

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しゅきしゅき♡て…(失笑)この記事からもう2年も経つそうです。

「その推し、消えるよ」と心の中の不二周助先輩に言われた気がした。

toughgummy.hatenablog.com

 

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』を 、本日の芥川賞受賞で知り、居ても立っても居られずKindleで購入し先ほど読了しました。

主人公が他人事だと思えなくて爆速で購入したら、同担の友達も同じことツイートしてて笑った。

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

 男性アイドル・上野真幸くんを熱心に応援している女子高生あかりが主人公の話で、なんとその推しはファンを殴って炎上してしまうところから物語が始まります。

その主人公、どうなっちゃうんだろう。

こんなに熱心に応援してたのに。

って先月炎上引退した推しを持つ私は、最初から感情移入して読み始めたわけだけど、読み進めるにつれて、あかりは私ではなかったし、真幸は推しではないな、と冷静に読み終えました。

あかりみたいになっちゃった同担が、どこかで今日も生きているのかもしれないな。

大丈夫かな。でもちゃんと最後が用意されてたあかりは幸せなんじゃないのかな。

 

全身全霊で打ち込めることが、あたしにもあるという事実を推しが教えてくれた。

作中にそんなあかりの言葉があって。

私にとっての推しもまさにそうだったな。

 

これから読む人も沢山いると思うので、ネタバレは避けようと思うと何も書けない(笑)

どうせまた新しい推しを見つけて私も生きていくのかもしれない。

でもね、いまは毎日が余生だと思う。

もういい大人だから、仕事を休んだり自暴自棄になったりできないけど、成仏できずに今日もここでブログ書いて生きてる。

 

 

 

 

「推し、燃ゆ」とあわせて読みたい小説2作も、いつか紹介したいと思ってたからこれを機に紹介します!

現場がなくてヒマなオタクはこれ読むと現場感が味わえておすすめ(笑) 

武道館 (文春文庫)

武道館 (文春文庫)

 

 朝井リョウさんの「武道館」は、以前ファンレターを書くときに参考にしていた「たった一通の手紙が、人生を変える」という本の中の『ファンレター』という章で、朝井さんのお手紙が掲載されていて、推しが炎上するずっと前に読みました。

amzn.to

↑この本は手紙を書く全オタクにおすすめの本なので、また近々別記事で紹介したい…!

主人公は女子高生のアイドルで、その子の成長物語なんだけど、アイドル側から見た握手会のシーン描写がリアルで、「私も推しにこう思われてるかもな…」なんて反省したりして。

 最後のエンディングも好きだったな〜。

りさ子のガチ恋 俳優沼 (集英社文庫)

りさ子のガチ恋 俳優沼 (集英社文庫)

 

 松澤くれはさんの「りさ子のガチ恋俳優沼」も、舞台が話題沸騰で当日券に長蛇の列が出来ていた思い出があるけど、私自身はタイミング合わず見に行けなくて。(再演を観に行った同担が「ホラー舞台だった」って感想をツイートしてたのが忘れられない。笑)

だから書籍が発売されてすぐに買いました。いや〜〜〜本当にあった怖い話か何かです???っていう舞台沼特有の推しとの距離の近さとか、最前列とか、オタク友達との会話とか。「私はこうはならないし」と思うと同時に、「本当に?」って別の自分が問いかけてくるような。

2018年ってはてなブログの「若手俳優のおたく」カテゴリが活発で、本当に整形して推しと繋がろうとしてる人の記事とか、ブロマイドを何センチも積み上げて写真載せている人とか、いっぱいいたから。今はもう、なかなかあのパッションのブログやSNSを見ることが減ってしまったなあ…と時代の移り変わりに思いを馳せる2021年。

 

 ゴリゴリに感想書こうと思ったのに、ぜんっぜん感想書けなかったな〜。

 

推し、燃ゆるオタクの推し活本話でした。おわり。